大人・専門家のみなさまへ

●野生の思考を育む

「なんかいい感じ？」そんなあいまいなものを信じていいの？科学の方が大切じゃないの？そんな感想を持つ方も多いと思います。

20世紀を代表する社会人類学者、レヴィ=ストロース氏は「人類は野生の思考をもう一回取り込まなければ、生き延びられない」と述べています。それは科学の否定ではなく、野生の思考（=誰しもが持つ普遍的な知恵）の礼賛でもなく、両方とも大事だよ、という意味です。

●科学の裏付けと共に

心理学者の河合隼雄氏は、すべてを本能のまま野放しにするのではなく、少しだけ人為的にコントロールすることを「ネコに長靴を履かせる」と呼び、大切にしていました。

この体操カードも、子どもたちの「野生の思考」を育むことを大切にしつつ、科学的な裏付けをこっそりと付けて、安全に遊べるように配慮しています（子どもたちには内緒です…笑）

●科学や効率や正しさではないもの

いつか子どもたちが大人になって、科学や効率や正しさにがんじがらめになりそうになった時、幼い日に遊んだ、あんこさんの「なんかいい感じ♪」を思い出してもらえたら嬉しいなぁ～と思っています。